ハイスコア集計店マップ(ゲーメスト1989年1月号)
ゲーメスト1989年1月号(第4巻第1号)のハイスコア集計店マップとなります。
まずは以下の画像から。
(ゲーメスト 1988年12月号より)
これはこの前の号のハイスコア欄に掲載されたいわば警告であり、これを契機として掲載を希望しているモチベーションの高い店舗へ入れ替えを図りたかったという意図が見て取れます。
その意図を反映してか年が変わって1989年に入ると少しずつ掲載店に動きが出てくるようになり、今号は新規掲載店が1店復活しました。掲載店総数は95。
・その他
(ゲーメスト 1989年1月号より)
2014年まで店舗が残っていた関西の有力店、チャレンジャー関大前店はこの号で最初に掲載がされました。関大前と、隣接している江坂、そして天六こと天神橋筋六丁目はゲームセンターが多数存在していたイメージがありましたが、関大前はこのチャレンジャーを最後に専業のゲームセンターは姿を消したようで、また江坂や天六も以前仕事で伺った際にゲームセンターが全滅していることを確認。全盛期を一度も拝むことが叶わなかったことをとても残念に思った記憶が蘇ります。
以下スコア欄を掲載します。
【めざせハイスコア 1989年1月】
(ゲーメスト 1989年1月号より)
めざせハイスコア!最終頁に「麻雀カメラ小僧」の差し込み記事があります。
ハイスコアとは全く無関係の脱衣麻雀ですが、記事頭にあるようにこの頃のゲーメストにとって主要広告主であった神田神保町の「ゲームコーナーミッキー」とも関連のあった三木商事がリリースしたため取り上げられたと想像されます。
(ゲーメスト 1989年1月号より)
それ以前のゲームセンターのスポンサーとしては山梨県の「ニュースターグループ」がありましたが、この頃はスコア欄は残っていたものの広告枠までは持たなくなっていたようです。反面ミッキーは毎号2頁の広告を入れており読者層に大きく店舗のアピールを行っていましたが、ハイスコア欄に店舗枠は掲載されませんでした。そしていざ店舗へ行ってみると…この話題はまた別の機会に取り上げることにします。
トピック店舗:がらん3
続いてトピック店舗です。
ゲーメスト長野県掲載店も第4回目、伊那市の「がらん3」を取り上げます。
(ゲーメスト 1987年10月号より)
2022年9月10日撮影
長野県伊那市の中心市街地は、飯田線伊那市駅から隣の伊那北駅の間に広がっていますが、「がらん3」は伊那北の駅前にありました。名前を見ればお分かりいただけるようにゲーメスト1988年10月号のトピック店舗にて紹介した「がらんがらん」の姉妹店となります。
(J.P.A.住宅詳細図 伊那市1990年より)
1990年の住宅地図ですが、駅前ロータリーを出て正面左手直ぐの「伊那北ビル」1階に「ガラン3」の記載が確認出来ます。
ただ住宅地図では建物正面に信号はなく、隣接して「シナノヤ・ビル」という建屋も存在しており写真の現況と一致しないのですが、現在の「伊那市道二条線」が整備された際に信号を移設かつ隣接した建屋は取り壊され、現在のように伊那北ビルの側面が露出するようになったと思われます。
1階は現在スナックとなっていますが、入口扉が沿道から少々奥まった位置にあります。スナックとして改装する際に壁と扉が設けられたのではないかと想像します。スナックになる前に使用されていたと思われる電飾看板の跡がそのままになっていますが、かつてはこの電飾に「がらん3」の文字が入っていたのかどうかが気になります。
入口の間口は狭いですが写真のように奥行は比較的深いため、そこまで狭い店舗ではなかったのではないでしょうか。
掲載はゲーメストからスタートしていますが、がらんがらん同様にベーマガへも遅れて掲載が開始されています。
(マイコンベーシックマガジン 1989年9月号より)
そして掲載はゲーメストが1991年1月、ベーマガは1991年5月号までとなっており、ゲーメストの方が先に終了しています。1993年までゲーメストへの掲載を継続したがらんがらんとは対象的です。閉店時期は不明です。
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ハイスコア集計店マッピングプロジェクト ゲーメスト1988年12月号
ハイスコア集計店マッピングプロジェクト マイコンベーシックマガジン1989年1月号
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