ハイスコア集計店マップ(ゲーメスト1987年10月号)
ゲーメスト1987年10月号(第2巻第9号)のハイスコア集計店マップです。
集計店数は若干増加し、合計107店となり過去最高を記録しました。
新規掲載店は以下の通りです。
・ナムコ系
分大キャロットハウス(大分県)
・セガ系
ハイテクセガ天神(福岡県)
・タイトー系
・その他
荏原ゲームコーナー(東京都)
がらん3(長野県)
ビデオインアタック(新潟県)
ゲームスポットキング(高知県)
ジョイフルATAGO(高知県)
(ゲーメスト 1987年10月号より)
「荏原ゲームコーナー」も、これから多数の全国トップを輩出して行くこととなります。2014年まで店舗の営業は続いていたようですね。
大分の「分大キャロットハウス」は誤植ではなく、「大分大学→分大」の略称。郊外店では、学生目当てで大学近隣の学生街に店舗が存在していた場所が多数ありました。分大キャロットはベーマガでは古くからハイスコア掲載が続いていましたが、ゲーメストはこの号のみの掲載に留まっています。
まだ、前々号の「メディアインオビヤ」に加え、高知県に同時に2店の集計店が登場し、比較的近距離に3店の集計店がひしめくことになります。
以下スコア欄を掲載します。
【めざせハイスコア 1987年10月】
(ゲーメスト 1987年10月号より)
アイレムの名作「R-TYPE」が登場即ランキング1位を獲得。80年台後半のアーケードゲームシーンを席巻した横スクロールシューティング御三家が出揃いました。
そして特にこのR-TYPE以降、人気タイトルでも誌面の尺の関係で紹介記事程度に留まることが多かったベーマガの「スーパーソフトコーナー」に対し、アーケードゲーム専門誌としてマップや図解を多用した攻略記事を掲載するゲーメスト誌の支持層が拡大していくことにつながったと思います。
トピック店舗:アメリカンクラブみずほ台店/ゲームセンタープリムローズ
トピックは引き続き埼玉県。ゲーメスト初期には東武東上線沿線に幾つか集計店が点在していましたので、まとめて紹介します。
【アメリカンクラブみずほ台】
(ゲーメスト 1987年5月号より)
2021年10月3日撮影
【ゲームセンタープリムローズ】
(ゲーメスト 1987年8月号より)
2021年10月3日撮影
アメリカンクラブみずほ台店はみずほ台駅東口を出て徒歩2分程度。駅前の線路沿いに飲食店等が固まっておりその中の雑居ビルに存在したようです。
当時の住宅地図を確認すると写真の建物の最も線路寄りの場所が該当するようですが、現在はシャッターが降りたままとなっています。
一方のゲームセンタープリムローズは住所は新座市ですが、最寄駅は志木駅となります。というより志木駅自身が新座市に立地しているのですが。
丁度地図の右端に位置しているので見難いですが、志木駅南口入口バス停の向かい付近に「江原ビル 1Fゲームプリムローズ」の文字が確認出来ます。
どちらの店舗も駅からは近いのですが、みずほ台は駅周囲は完全な住宅街。志木も繁華街には面しておらず付近の県道沿いのため、地域密着型の店舗であったと想像されます。志木駅は慶応志木高校があるのですが、駅の反対側のためここまで来てプレイしていた学生もそれほど多くなかったのではないでしょうか。
いずれの店舗も建屋は当時のまま使用されていると思いますが、ゲームセンターとしていつまで営業されていたのかは不明です。
アメリカンクラブみずほ台は1987年5月~10月号、ゲームセンタープリムローズは1987年8月~1988年6月号と、少し飛んで同12月号、及び1989年1月号まで掲載されました。そのため、最盛期には前回紹介した川越市の「びでおいんSAKA」を含め、志木から川越の間に3件のゲーメスト集計店が存在していたことになります。また、途中の上福岡にもナムコ直営店「上福岡ビッグキャロット」が存在したため、東上線沿線は埼玉県有数の集計店密集地帯となっていました。
しかし申請しているプレイヤーが店舗間で全く被っていないため、近距離でもプレイヤー間の交流はあまり感じられず、地元のプレイヤーが細々とスコアを申請していた印象です。そのためあまりスコアで目立った実績が無いまま短期間で集計店から姿を消しています。
【前記事】
ハイスコア集計店マッピングプロジェクト ゲーメスト1987年9月号
ハイスコア集計店マッピングプロジェクト マイコンベーシックマガジン1987年10月号
【次記事】