ハイスコア集計店マップ(ゲーメスト1987年3月号)
ゲーメスト1987年3月号(第2巻第2号)のハイスコア集計店マップとなります。
2か月毎だった発行はこの号で最後となり、以後は毎月の発行へと移行します。
新規掲載店は前号よりは減少したものの12店を数えています。
・ナムコ系
プレイシティキャロット旭川店(北海道)
・タイトー系
ジョイランド高島平(東京都)
・その他
子供ゲームセンター(岩手県)
8ビット(山形県)
ゲームセンタースカッシュ(東京都)
カジノカーニバル(東京都)
ウエストサイド(長野県)
プレイスクェアスティング(岡山県)
コインスナック24(岡山県)
TVプレイハウスミッキーハウス(岡山県)
ビデオゾーン50(鳥取県)
(ゲーメスト 1987年3月号より)
この号ではメーカー系店舗には大きな変化は無く、メーカー系以外の店舗が増加して総数は70店となりました。
地域的には、山形県(鶴岡市)、岩手県(大槌町)、奈良県(大和高田市)、鳥取県(米子市)が初登場しますが、どれも県庁所在地ではないというところが共通項。また元々集計店数が多い岡山県がさらに3店新規が増えて7店の履歴となっています。スコア集計を実施することで客の奪い合いでもあったのかと思える程です。
以下スコア欄を掲載します。
【めざせハイスコア 1987年3月】
(ゲーメスト 1987年3月号より)
店舗欄の最後に「ゲーメスト編集部」の枠があります。
ライターの方々は「ゲームセンターでスコアラーをやっていてスカウトされた」という例が多かったようで、攻略記事を書くにあたりそれ相応の腕前をお持ちであることからこの枠に掲載されたスコアがトップ3欄「君こそゲーメスト」に名を連ねるという状況も起きています。
それについて当時はあまり言及されたような覚えはありませんが、もし後々継続されたりした場合は「攻略情報を先行で入手可能なライターが全国トップを取得する」という行為は問題視されていたかもしれません。実際には掲載店が増加するまでの穴埋め的存在で、前号の1987年1月号と今号のみの掲載に留まっています。
トピック店舗:札幌そごう内ゲームスポット
続いてトピック店舗です。
札幌市内のゲーメストのみに掲載されたナムコ系店舗より、「札幌そごう内ゲームスポット」をピックアップします。
(ゲーメスト 1987年1月号より)
2020年9月21日撮影
2021年11月20日撮影
JR札幌駅前に「エスタ」というJR北海道関連会社が所有する商業ビルがあります。
こちらはかつて百貨店の「札幌そごう」でしたが、そごうの時代からテナントとしてナムコが入居していました。
ターミナルビルは当時から変わっていませんが、札幌駅が1988年に高架になっているため、ゲーメスト掲載開始時と比較すると建物の周囲は大きく変わっていることと思われます。
2000年に札幌そごうとしては閉店し殆どのテナントが一度撤退しましたが、2001年に跡地にビッグカメラが入居し、その後近隣の再開発に伴って新たなテナントも増加し現在に至っています。ナムコも一度撤退した後に現在の店舗となっているので、厳密に言えば現在の店舗はスコア掲載時の店舗とは別物となります。
そごう時代は当初は8階、追って7階に移動して営業していたようです。
当時の北海道地区のナムコロケーション全体の方針だったのか、主要駅前の百貨店内という立地的には最高の場所であるにも関わらずゲームファンにも非常に開放的な店舗だったようで、ハイスコア集計だけでなくゲーム系のサークルやファンジン活動が盛んな場所であったことが以下「札幌・小樽のゲーセン情報リスト」から確認出来ます。
スコアの掲載はゲーメスト1987年1月より開始され、88年7月で一旦途切れるものの89年3月から復活、1991年10月号までスコア掲載は継続しました。ベーマガへの掲載履歴はありません。
現在の店舗は2001年に再度オープンしているもので、写真のように今度は完全に最近の傾向や立地を反映したファミリー向け店舗へ振られています。僅かにネットワークタイプ筐体や音ゲーの設置がありますが店舗最深部に隔離されているという雰囲気でした。
また、北海道新幹線の札幌までの開業を2030年に控え、乗り入れ工事の関係で2023年中に施設全体の閉鎖が決定しており、このブログ執筆時点で残された営業期間は僅かとなっています。
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ハイスコア集計店マッピングプロジェクト ゲーメスト1987年1月号
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